食材
コイは生命力が強い魚で、滋養があるとされ、妊婦などの栄養補強にもよいとされる。
食材としてのコイは、福島県からの出荷量が最多である。
捕獲したコイはきれいな水を入れたバケツの中に半日-1日程入れて泥を抜かないと泥くさい。
捌く時は濡れた布巾等で目を塞ぐとおとなしくなる。
ただしコイの胆嚢(苦玉)は苦く、これをつぶすと身に苦味が回るため注意して捌かなければならない。
そればかりか胆嚢には毒性があり下痢や嘔吐をすることがある。
その反面、視カ低下やかすみ目などに効果があるとされ、
鯉胆(りたん)という生薬名で錠剤にしたものが販売されている。
日本では鯉こく(味噌で煮込んだ汁)、うま煮(切り身をさとう醤油で甘辛く煮付けたもの)、
甘露煮にしたり、さらには洗いにして酢味噌や山葵醤油を付けて食べる。
また、鱗を唐揚げし、スナック菓子のように食べることもある。中華ではから揚げにしてあんをかけて食べる。
中欧や東欧では古くからよく食べられており、
ポーランドでは伝統的なクリスマスの夕食にはコイが欠かせない。
東欧系ユダヤ教徒の魚料理「ゲフィルテ・フィッシュ」の素材としても、
コイがよく用いられた。しかし北米では、コイは水底で餌を漁るために泥臭いとして敬遠されており、
釣り(遊漁)の対象魚とはされても食材として扱われることは極めて稀である。
