錦鯉

錦鯉は、普通の鯉を観賞用に養殖した変種である。

錦鯉

日本庭園にて
日本庭園にて

錦鯉(en:Koi)は、普通の鯉(Cyprinus carpio)を観賞用に養殖した変種である。

中国の西晋時代(4世紀)の書に、さまざまな色の鯉について言及されているが、
錦鯉を育てることは19世紀の新潟県で始まったと一般的に考えられている。
田で働く農民が、一部の鯉が他のものより明るい色をしているのに気づき、それを捕まえて育てたとされる。
(通常であれば他よりも明るい色は鳥やその他の捕食者に見つかりやすいため、その魚は生存しにくくなる。)
それ以降養殖は進み、20世紀までには数多くの模様が開発された。
もっとも顕著なものは赤と白の「紅白」と呼ばれるものである。
1914年の東京博覧会に出品されるまでは、開発の程度が世に知られることはなかった。
この東京博覧会から、錦鯉への関心は日本中で爆発的に広まった。
さらに、錦鯉を飼う娯楽はプラスチック袋の発明以降世界に広まり、飛行機や船の技術の進歩により、錦鯉の輸出は速く安全なものとなった。これらの要因により、錦鯉を低い損耗率で、世界中へ輸出できるようになった。
錦鯉は今や、ほとんどのペットショップで広く売られており、専門のディーラーを通せば
特に高い品質のものを買うこともできる。なお、以後新潟県では錦鯉の養殖が国内でも有数に盛んになるが、2004年の新潟県中越地震により、旧山古志村を始め、一時壊滅的な被害を受けている。
また、コイヘルペスウイルスにより廃業になった業者もいる。

 

錦鯉の変種

錦鯉の変種は、その色、模様、鱗の有無で見分けることができる。
まず主な色としては、白、黒、赤、青、緑、黄色、紫およびクリーム色がある。
また、錦鯉には鱗に金属のような光沢があるものがあるが、こういったものは金鱗・銀鱗と呼ばれる。
また、ほとんど全ての種に対して鱗のない変種がある。日本のブリーダーはそれらをドイツゴイと呼んでおり、日本産の錦鯉とドイツ産のカガミゴイを交配することで鱗のない変種を作り出している。
それらドイツゴイには側面に大きな鱗を持つものもいるが、まったく鱗のないものもいる。
また、バタフライコイ(1980年代に開発された、長くゆったりと垂れるひれが特徴的)は、
実際にはアジアコイとの交配種であり、本物の錦鯉とはみなされていない。

可能な変種は限りないが、ブリーダーは特定のカテゴリーで識別し命名している。
もっとも知られたカテゴリーは御三家である。
御三家とは、紅白、大正三色、および昭和三色の三つである。
日本のブリーダーは錦鯉を育てることにかけては何世代もの知識と経験を有している。
どの個体が数百ドルの値打ちがあり、どれが数千ドルになるかすら分かっているのだ。

 

 

主な錦鯉の品種一覧

名前のついた主な変種は次の通り:

  • 紅白 - 白い肌に赤い模様がある。最もポピュラーな品種。
  • 大正三色 - 白い肌に赤と黒の模様がある。
  • 昭和三色 - 黒い肌に赤と白の模様がある。
  • 浅黄 - 上面に薄青い鱗があり、下部に赤い鱗がある。
  • 秋水 - 部分的に鱗がついた浅黄の変種。
  • べっ甲 - 白、赤、黄色の肌に黒い模様がある。
  • 移り物 - 赤、白、または黄色の模様がある黒いもの。
  • 五色 - ほとんど黒で、赤、茶色、青のアクセントが入ったもの。
  • 黄金 - 無地のもの。普通のものか金属光沢がある。色には赤、橙、プラチナ、黄、クリームなど。
  • 変わり物 - その他のタイプのもの。