鯉の飼育

鯉の飼育

普通の鯉は頑丈な魚で、錦鯉もその頑丈さを受け継いでいる。
小さな器から大きな屋外の池までどんな場所でも飼える。ただし、鯉は90センチメートルまで育つことがあるため、鯉の大きさに見合う水槽または池が必要になる。伝統的な屋内用アクアリウムは、丸いプラスチックの桶ほどには好ましくない。
鯉は冷たい水を好む魚であるため、夏に水が暖かくなる地方では池を1メートル以上の深さにするのが望ましい。冬に寒くなる地方では、全体が凍ってしまわないように池を少なくとも1.5メートルにするのは良い考えである。
空気バブラーと桶形ヒーターを備えた広い場所に置くのもよい。

錦鯉は明るい色をしているので、捕食者に対しては格好の標的となる。
紅白は池の深緑色に対比したとき、視覚的な晩餐のベルのようなものである。
サギ、カワセミ、アライグマ、ネコ、キツネ、およびアナグマなどには、池中の鯉を食べつくしてしまう能力があると言ってもよい。
適切に設計された屋外の池は、サギが立てないだけの深さと、哺乳類の手が届かないような水面上のオーバーハング、および上空からの視線を遮るために上を覆う木陰を備えている。池の上面を網やワイヤーで囲う必要もあるかもしれない。
但し、山間に近い場合、稀に絶滅危惧種の水辺を好む野鳥がかかる事があり網は避けた方が良い。
また池は、水を清潔に保つためのポンプと濾過システムを備えていなければならない。

 

鯉は底で餌をとる魚であるが、沈む餌は食べ残しが水質を悪化させるおそれがあるため、単に栄養バランスが取れているだけではなく、水に浮くように作られているも餌を与えると飼育の手間がかからないとされる。水に浮く餌を与える場合には彼らが餌を水面近くで餌を食べている間に、寄生虫や潰瘍がないかチェックすることもできる。
鯉は餌をくれる人を識別するので、餌の時間になると集まってくる。
彼らは手から餌を食べるように教えることもできる。
冬には消化器系の動きが遅くなりほとんど停止するので、餌はほとんど食べなくなり、
底の水草をかじる程度になる。春になり水が温まるまでは食欲は戻らない。

 

日本では1990年代ころから観賞魚として
熱帯魚が主流になってきているが、海外では錦鯉人気が上がってきている。

産卵、孵化、稚魚の飼育などの方法は
金魚と同じでよい。ある程度成長するまで金魚との識別が困難であるため、
鯉と金魚を区別したい場合は、金魚と別の容器で飼育することが望ましい。

 

 

錦鯉の放流と生態系の破壊問題

近年環境問題が重視されるようになって河川の環境保護等に力が注がれている。

そうした活動のうちに自然の河川に魚を放流する事業があるが中には地元の固有種とは関係の無い錦鯉等本来自然界に存在すべきでない改良品種までもが放流される事が多くなっている。
錦鯉の自然界への放流に因って地元の固有種との交雑が起こり、何万年もかけて築かれてきた固有種の絶滅が懸念されている(遺伝子汚染)。
この放流問題は人間の自然への観念の低下によりまたブラックバス問題の影になって余り重視されていない。

 

このことは人間が自然を固有の歴史ある貴重な財産であることを忘れ、単にきれいにならば、単に魚がいれば良いなどと考えるようになったのが原因と指摘する声もある。

この問題はメダカに関してもいえることである。

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