メダカの繁殖方法

繁殖方法

■親の性質■

繁殖の為に、まずこれを知っていただかないと!
めだかの親は自分が産んだ卵や、孵化した稚魚を食べます。だから卵や稚魚は親から隔離しないと育ちません。


■産卵の条件■

水温が20度以上、日照時間(室内照明でも可)13時間以上で産卵します。自然条件下では4月~10月くらいのようです。室内の場合は、ヒーターや照明で環境を整えてやれば、真冬でも産卵します。

最適条件は水温25~28度、日照時間14時間程度のようです。


■親の数■

最低オス・メス1匹づついれば繁殖は可能です。が、相性が悪いと交尾しません。また、コンディション(疲れ、病気、構造上の異常・奇形、未成熟等)によっても産まないことがあります。
よく「繁殖させるなら最低10匹はいる。」と言われます。このくらいいれば確実だと思います。オスよりメスが多い方が、当然産卵量は増えます。


■交尾■

交尾は明け方に行われます。オスがメスの体の下をクルクル回って交尾を促します。メスがその気になったら、オスが背ビレと尻ビレでメスを抱きます。そのままの姿勢でメスが卵を産み、オスが精子をかけます。(卵が先か精子が先かは、はっきりとは分かっていないようです。)その間10~20秒くらいでしょうか。交尾が終わると、オスはメスから離れます。メスはちょっとの間じっとしていますが、直にお腹に卵を付けたまま泳ぎ始めます。

交尾が見たいけれど、早起きできないあなたの為に!ちょっと反則技を紹介します。

その1・暗幕作戦
夜寝る時に、黒い布など光を遮断するものを水槽にかぶせておきます。
朝あなたがすっかり起きてから布を取ると、めだかはその時を夜明けと勘違いして、交尾を始めます。
その2・夜更かしお寝坊作戦
夜中(1時~2時くらい)まで電気を付けてめだかを起こしておきます。そうすると、寝坊するのか?あなたが起きる頃(7時~9時くらい)ようやく交尾を始めます。


■1回に産む卵の数■

1匹の1回の産卵数は10~2、30個くらいでしょう。しかし、これより少なくても多くても心配は無いと思います。かなり個体差がありますから。
特に産み始めの頃は1~2、3個と少なめです。産んだり産まなかったりもします。産まない日が長く続くこともありますが、まだ体ができあがっていないだけで心配はいりません。大人として成熟すると、ほとんど毎日卵を産むようになります。


■特殊なめだかの産卵数■

半だるまめだかは1回の産卵で5~10個くらい産。体が小さい割には良く産む
だるまめだかになるともっと産卵数は少ない、毎日産むこともないそうです。
アルビノめだかは(透明感が薄く、オスは黄味がかっている)は、普通のめだかと同じようにほとんど毎日産卵しています。産卵数も10~20個くらいです。
きちんとしたアルビノ(透明感があり、オスメスの体色に差がない)はだるまめだか同様に、産卵数も産卵日も少ないようです。


■産卵後の卵について■

有精卵 無精卵

メスは卵を産むと、しばらくお腹に付けて泳ぎます。その内、水草等に体を擦りつけて卵を産み付けます。

写真左が有精卵です。透明で、指などで触っても弾力があり割れません。
卵の表面から『付着毛』という粘着性のある糸状のものが出ており、これで卵同士がしっかり結びついています。親が卵を生みつける際にも、この付着毛が水草等に絡まることで安定してひっつきます。
写真では親の産卵口と卵の間に糸状のものが見えますが、これは寄り合わさった付着毛です。

右は無精卵です。白く濁っていて、触ると割れてしまいます。無精卵はそのまま置いておくとカビてしまい水質悪化につながるので、見つけ次第取り除いた方が良いでしょう。


■採卵方法1(直接採卵)■

採卵はメスのお腹から直接採る方法と、水草等にくっつけたものを採る方法とがあります。
直接採る場合は、お腹に卵を付けている内に網ですくい取り、柔らかいハケなどで採ります。

直接採卵のメリットは、どの親から卵を採ったか(つまりどの親の子か)確実に分かること、取りこぼしが無いこと等があげられます。反面、網ですくったり体に触ったりするので、親にストレスがかかります。また、段々警戒するようになり、人間が近づくと逃げるようになります。


■採卵方法2(間接採卵)■

直接採卵するのでなければ、卵を産み付けられるものを入れておき、メスが産み付けた後に採卵します。

キンギョソウ(アナカリス・オオカナダモ)やウィローモスなど、体の擦り付け易そうな水草を入れておけば、それに卵をひっつけます。
一般的によく聞くのは「ホテイアオイ」ですが、大きいし花が水面上に咲くので屋内飼育(特に小さい水槽等)には向かないような気がします。「シュロの皮」もよく聞くのですが、私はよく知りません。
見た目にこだわりが無ければ、毛糸を入れても良いそうですよ。

間接採卵の最大のメリットは、親にストレスがかからないことです。しかし、卵の取りこぼしや捕食は相当あるでしょう。


■繁殖場所■

色んな種類を一緒に飼っていて、その中の特定種のみを繁殖させたい時は、隔離しないといけません。

そのまま稚魚の飼育に移行できるような容器を準備し、そこに増やしたい種を隔離して産卵させています。1週間程産卵してもらい、その間採卵はしません。1週間というのは、稚魚が孵る日数です。今の時期(夏)は孵化が早いので、1週間でぎりぎりです。
多少親に卵を食べられますが、親も子もストレスが少なく(毎日人間が干渉しない、移動が少ない、誕生前と後で水質の差が無い)、種類と大きさ(1週間程度なら、あまり成長差がありません)で確実に分けることができるので、よいです。


■卵の管理■

卵のうちは水質はあまり気にしなくてもよい、という意見もあるのですが。昨年、プリンカップに何10個も卵を入れて、孵化したら別容器に移すという方法をとっていて、沢山★や奇形がでた。それで今年は、孵化後もそのまま生活できるような状態(適度な広さの容器にブクブク、水草等をセット)にしてその中に卵を入れるようにしています。孵化の前後で容器を分ける場合でも、ブクブクをセットして新鮮な酸素を送るようにしています。

やむを得ず小さな容器で卵のみを管理する場合には、あまり高温にならないように気をつけ、水換えをして水質悪化を防ぎましょう。容器の底にそのまま卵を置いているとカビやすいので(水底にカビ菌が多いそうです)、水草等にくっつけて底から離すとよいですよ。


■孵化■

季節や水温等によって異なりますが、大体1~2週間程度で孵化します(詳しくは上項『孵化までの日数』をお読み下さい)。
最初は透明な卵ですが、徐々に中で体が出来上がっていきます。その様子は肉眼でもしっかり確認できます。
孵化が近づくと、稚魚が卵の中でくるっと回るようになります。また『ふ化酵素』という酵素を出して、卵の殻を溶かします。これらの行為によって、卵の殻を徐々に破り出てきます。

ふ化酵素は水質を悪化させるそうなので、沢山孵化し始めたら水質に気をつけないといけません。


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