タナゴのおもな種類

おもな種類

 

タナゴ Acheilognathus melanogaster Bleeker, 1860

マタナゴとも呼ばれる。全長10cm前後で、口ひげがある。他の種類に比べて体高が低い。体側の後半部には緑色の縦線がある。オスの婚姻色は背中が青緑、体側がピンク、腹側が黒、尻びれの縁が白くなる。日本の固有種で、関東地方と東北地方の太平洋岸に分布する。カラスガイなどに産卵する。

 

カネヒラ A. rhombeus (Temminck and Schlegel, 1846)

全長12cmほどに達し、日本産タナゴでは最大種である。イシガイなどに産卵する。濃尾平野以西の本州と九州北部、朝鮮半島西部に分布するが、関東地方にも移入している。

 

イチモンジタナゴ A. cyanostigma Jordan and Fowler, 1903

全長8cmほどで体高が低い。鰓蓋後方から尾の前まで、体側に青緑色の縦線が一本走っていることから「一文字」の名がある。琵琶湖・淀川水系、濃尾平野などに分布するが、西日本各地で新しい生息地が発見されている。これらはアユなどに混じって移入したものと考えられている。

 

イタセンパラ A.longipinnis (Regan, 1905)

全長12cmに達し、日本産タナゴの中ではカネヒラに次ぐ大きさである。また、体高が高いのも特徴である。オスの婚姻色は体側が赤紫色、腹が黒、腹びれと尻びれと背びれに白い模様が出る。淀川水系、濃尾平野、富山平野などに分布する。種指定の天然記念物に指定されている。

 

オオタナゴ A. macropterus (Bleeker, 1871)

チュウゴクオオタナゴとも呼ばれる。カネヒラよりもさらに大型で全長20cmに達するものもいる。ベトナムから中国、朝鮮半島まで分布するが、2000年頃からは日本の関東地方にも定着が確認され、在来種への影響が懸念されている。

 

アブラボテ Tanakia limbata (Temminck and Schlegel, 1846)

全長5cmほど。口ひげがあり、他の種類よりも黒みが強い。オスの婚姻色は褐色が強く、和名通り油のような光沢があり、背びれと尻びれの縁が黒い。濃尾平野以西の本州、四国の瀬戸内海側、鹿児島県以北の九州に分布する。

 

ヤリタナゴ T. lanceolata (Temminck and Schlegel, 1846)

全長10cmほどで、口ひげがあり、体高が低い。オスの婚姻色は体側、背びれ先端、尻びれの縁にピンク色が出る。北海道と九州南部を除く日本本土に分布し、日本以外では朝鮮半島にも分布する。

 

ミヤコタナゴ T. tanago (Tanaka, 1909)

全長5cmほど。オスの婚姻色は体側にオレンジ色が出て、背びれの縁に白、腹びれと尻びれの縁に黒、そのすぐ内側に白の帯がある。おもにマツカサガイに産卵する。関東地方の限られた地域だけに分布し、種指定の天然記念物に指定されている。

 

バラタナゴ Rhodeus ocellatus

日本在来種のニッポンバラタナゴ R. o. kurumeus Jordan and Thompson, 1914 と、中国、朝鮮半島、台湾に分布するタイリクバラタナゴ R. o. ocellatus (Kner, 1866) とがいる。日本では移入されたタイリクバラタナゴが各地でニッポンバラタナゴと交雑し、遺伝子汚染を起こしている。

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