デメキン他、一風変わった品種
デメキン(出目金)
リュウキンの突然変異が固定されたもの。名前の通り大きく飛び出た目が特徴。
中国から伝来した年代については、江戸時代初期と明治の2説がある。
チョウテンガン(頂天眼)
デメキンの変種。ランチュウに似た体型だが、やや細長い。
上を向く様な飛び出た眼球が特徴。
スイホウガン(水泡眼)
角膜が肥大して、リンパ液が入った水泡ができてしまった品種。
破れるとまず再生しないため、飼育には注意が必要。英名は「バブルアイ(Bubble
Eye)」 。
チンシュリン(珍珠鱗)
通称はパールスケール、特にピンポン玉のようにまん丸な体型のものはピンポンパール
と呼ばれる。ピンポンパールと呼ばれる珍珠鱗は、プクプクとした愛らしい体系な為、金魚好きには人気があるようである。
半円形に膨らみ、逆立っているように見える鱗が特徴。名前の由来はこの鱗が「真珠」(中国語で「珍珠」)のように見えることから。
スイホウガンと掛け合わせて、頭に水泡を持つハマニシキ(浜錦)が近年生み出された。
チョウビ(蝶尾)
近年出回り始めた中国金魚で、尾が蝶のように広がった品種。特に、白と黒(もしくは赤と白)の更紗模様の個体はパンダチョウビ、
オレンジの体色に黒いひれの個体はレッサーパンダと呼ばれ、いずれも需要に生産が追いつかないほど人気が高い。
日本に輸入されるほとんどが出目性の個体であるが、「蝶尾」という品種名は出目性のものに限定されるわけではない。
ヤナギデメキン(柳出目金)
ワキンの体型に長い吹流し尾とデメキンのような大きく飛び出た目をつけたような品種。
今の段階ではあまり評価されていないため選別段階で処分されることが多く、市場にはあまり出回っていない。
その他
この他にも非常に多くの品種が存在し、更に新品種・外国産品種が続々と追加されている。品種として確立していない場合でも
、流通の過程や小売店で便宜的に名称を与え、新品種のように扱われている場合もある。

